バンドをやっていて、仲間と一緒に演奏する時、「ギターの音がうるさい」とか「自分の楽器の音が聴こえない」といったトラブルを経験したことがありませんか?
「自分の音が聞こえないから」と音量を上げると、また他のメンバーが音量を上げる。延々とループしがちですよね。
実はこれ、同じアンプからの音を聞いていても、立ち位置によって聴こえてくる音が違うのが原因であることが多いんです。
中高域と低域では音の進む方向が違う
中高域の音はまっすぐ進んでいきますが、低域の音は全方向に広がっていきます。
音楽フェスなどで、ステージの反対側へ行ったことがあるでしょうか?
ベースの低音だけが良く聞こえてくると思います。
覚えておきたいのは、中高域は指向性があり、低域は指向性が無いということです。
音量バランスをとるためのポイント
演奏時の立ち位置
音量バランスをとるために重要なのが立ち位置です。
スタジオなどで演奏する際、皆さんはどのあたりに立っているでしょうか?
自由に動けるほど広いスタジオは利用料金も高いですし、広いスタジオでもシールドケーブルの長さによってはあまり自由に動くこともできません。
そのためアンプの目の前に立って演奏している人が多いのではないかと思います。
ですが、音量バランスをとるためには、アンプの目の前に立たないことが重要です。
なぜアンプの目の前はダメなの?
青い線が音の広がっていくイメージで、左の人がアンプの目の前でギターを弾いています。
先ほど覚えた通り、ギターなどの楽器の中高域の音には指向性があります。そのためギターの音はアンプのスピーカーからまっすぐ飛んでいきます。
なのでアンプの目の前にで演奏している人の耳には音がしっかりと届きません。
アンプから離れたところにいる他のメンバーにはしっかり音が届いていますね。
このように、メンバーにはちょうどいい音量で聞こえている場合でも、自分だけ音が小さく感じてしまうということが起きる可能性があります。
バランスの良い音量で演奏するためには、アンプから離れて音が正確に聞こえるところで音量を調節するといいでしょう。
これはギターだけでなく、他の楽器やボーカルなどにも言えることです。立ち位置によって音が聴きやすいところ、聴こえにくいところがあります。
音量を上げる前に立ち位置を変えてみるということを覚えておいてください。
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