前回の記事ではパッシブタイプとアクティブタイプのピックアップの違いについて勉強しました。
その中でインピーダンスという言葉が出てきましたが、ハイインピーダンス・ローインピーダンスとはなんなのでしょうか。
それぞれどのように扱えばいいのでしょうか。
今回はそのあたりのことをまとめていきたいと思います。
インピーダンスとは?
インピーダンスとは電気抵抗のことです。単位はΩ(オーム)。音響機器においては、電圧が高いほど効率が良く(出力が大きくとれる)、またインピーダンスが高いほど電圧が高くとれます。
ハイインピーダンスとローインピーダンスの違い
とれる電圧の大きさの他にも違いがあります。インピーダンスが大きければ大きいほどノイズが乗りやすくなるという特徴があります。
ハイ・インピーダンス:ノイズに弱い
ロー・インピーダンス:ノイズに強い
ということです。
ロー出しハイ受けとは?
電気信号の流れをホースの中を流れる水に例えてみます。ハイ・インピーダンスは太いホース、ロー・インピーダンスは細いホースの中を水が流れている状態です。
太いホースから流れてきた水をすべて受け取るには、同じかそれ以上の太さのホースを用意しなければ水が漏れてしまいますよね。
出力側と入力側のインピーダンスが一致したとき、同じ太さのホースで水を受け渡すことができた状態と言えます。最もロスがない電気信号の受け渡しができます。
しかし、楽器やエフェクター、アンプなどの入出力値はそれぞれ異なり、出力側のインピーダンス=入力側のインピーダンスにならないことがほとんどです。
そんなときに守るべき鉄の掟がロー出しハイ受けです。
出力側のインピーダンス<入力側のインピーダンス
この時は細いホースから流れてきた水を太いホースで受けとっている状態と言えますので、一応ロスなく電気信号の受け渡しができている状態です。
出力側のインピーダンス>入力側のインピーダンス
正しく電気信号を受け渡すことができず、音痩せします。特に高音域が削られて、いわゆるハイ落ちが顕著に現れます。
という訳で音質の劣化を防ぐためのルール、ロー出しハイ受け。覚えておきましょう。
下に主な機器のインピーダンスの値を表にしたものを貼っておきます。機器によって値は異なるため参考程度に見てみてください。
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